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自邸の庭〜モダンな石橋で枯流れを渡る、野趣に富んだ石庭

大千園の自邸の庭をご紹介します。

長年に渡って手を入れ、改修を進めてきた庭。
今回のリ・ガーデンでは、その一部に枯流れと石橋をつくりました。

庭は大ぶりの石を組み、流れをつくりました。
流れには石を貼って橋をかけ、周遊路には飛石を打っています。

園路の飛び石と石橋の繋がりです。
橋は間口となる裾をなだらかにして美しいカーブを描かせました。
飛び石の周囲は錆砂利を敷き詰めています。

流れの川床には乱形石を貼りました。

川床にある丸い石の下には排水桝があり、蓋となって枡を隠しています。

川床に使用した張り石は御影石「ブルーパール磨き仕上げ」。
美しい艶と光沢が、水の反射や透明感をイメージさせます。

橋の下の流れ風の石貼りは池をイメージしています。
水をまったく使わずに石で水面や流れを表現することで、池の管理に必要なメンテナンスの手間を省いています。

流れの石張りは表面がフラットなので、掃除もスムーズに行なえます。
流れに水が溜まらないよう、排水も考慮して工事をしています。

池周りの石の角柱は全て、自ら切って加工したものです。
大地の表層にあらわれる柱状節理を模して流れの護岸に林立させ、人工物と自然物の融合の妙を楽しみます。

石橋に石を入れ込み、深山に踏み込むような野趣あふれる景色をつくっています。

流れから庭を見上げたところです。
山の渓流から高度を上げていくと見えてくる山頂の風景のようです。

橋工事の様子
石橋はコンクリートで基礎をつくり、モルタルで下地を作ってから表面に石を貼っています。
石は枯れ流れの護岸に使った角柱と同じ素材を用い、細い短冊状カット加工してから橋に貼り込み、仕上げました。
材料の加工からオリジナル形状の型枠・基礎づくり、そして仕上げと多くの時間と手間をかけて作った橋です。

橋の本体はコンクリートです。
型枠をカットし、頑丈な基礎を作ります。

養生期間終了後に表面をモルタルで整え、加工した石を貼っていきます。
目地のバランスを美しく、また細い石を乱れなく貼って仕上げる、繊細な作業です。

灯籠
今回のリフォームでは、高さ13尺(約4メートル)ほどの大型立灯篭も庭に据えています。
10年以上前に東京のとある古民家から譲り受けたものを、大切に保管してきました。
由来は不明ですが、灯篭の内部を見ると手彫りで作らていることが分かります。

以下は、据付工事の様子です。

クレーンを使って
据えていきます
基礎・竿の上に
中台を据えます
火袋を据えます
笠を吊り降ろします
位置を合わせ、
笠を据えます
石橋越しに見る灯籠
現在手に入る石灯篭は機械彫りが多く、現代物でも手彫りは高価です。
長く大事にされてきた灯篭を今の庭に生かせたこと、またこうして大勢の方々に見ていただけることを嬉しく思います。

今回ご紹介した自邸の庭は、大千園へ来店されるお客様に公開しています。
ご連絡をいただければ、見学も可能です。社長のこだわりと庭への想いが詰まった石の庭を、是非一度ご体験・ご高覧ください。



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